『なにかが起こる夜に』テッサ・ベイリー著
デレクが危険なオーラを発して目をせばめた。「おれを試さないほうがいい。そんな格好のきみを人前に連れていくのがいやになっているところだ」
「どんな格好だっていうの?」
「歩く夢精のような格好だ」
テッサ・ベイリーの『なにかが起こる夜に』を読みました!
ダーティートーカー・ヒーローを書かせたら黄金の腕を持つテッサですが、今回もキレッキレでございました! 控えめにいって……最高!
前回の『危険な愛に煽られて』のヒーロー・ボウエンも素晴らしかったですが、繊細でダークな一面を隠し持っていた彼に比べ、今作のヒーロー・デレクはもっとストレートで猪突猛進、まっすぐな俺様です。
ある意味王道俺様。
しかしここに王道の天使ヒロインを持ってこないで、デレクと対等に(口では)やりあえる勝気な南部娘ヒロイン・ジンジャーがお相手になることで、すばらしく楽しい、ホットなバンター(やりとり)が繰り広げられます!
控えめにいっても……最高!
ファビュラス!
ええ、これは本当に面白かったーー!!!
もうニマニマが止まらなくて胸がパンパンになって空き時間すべて使って一気に読んでしまいました。脇役陣も可愛くていい。ストーリー筋はお約束で、特にすごい驚きとかはなく、その分安心して恋愛部分……というか主にデレクの煩悩……を楽しめるのです。
原題が『Protecting What's His』。
「彼のものを守る」ですね。まさにそんな感じ。
ガーッと一気に楽しめるジェットコースター本なので、ホットに週末を過ごしたい貴女に激しくおすすめしたい。
そんなご本。
かなり久しぶりに紙の本で日本語の小説を読んだので、それもまたPleasureでした! やっぱりページをめくるあの興奮は素晴らしいですね。
『なにかが起こる夜に』
『危険な愛に煽られて』
Protecting What's His by Tessa Bailey
Heat Stroke by Tessa Bailey
こちらのテッサの新刊、すごく評判良くてめっちゃ気になってるんですけどM/Mなの……。新しい扉を開いてしまいそうで……指が震える(=ポチりそう)。
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